岩誦坊（がんしょうぼう）について

霊峰稲庭岳の原生林を源にし、こんこんと湧きだす「岩誦坊」の水。
「岩誦坊」には次のようなお話が伝えられています。

昔、あるお坊さんが金鉱を掘り当てようとこの地を掘り進んでいたところ、ようやく金鉱らしいものに突き当たりました。
ところが、その時多量の湧き水が噴き出し、それ以上掘り進むことができなくなってしまいました。 そこで、仕方なく掘るのをやめ、石を積み重ねて人目から遠ざけました。
そのときから、石積みの間から流れ出る湧き水を人々は「岩誦坊」と呼ぶ様になりました。

「岩誦坊」は山伏達の修行場で精霊が宿るとも言われてます。 神秘的な場所から湧く霊水「岩誦坊」は、年間を通じて水温は５℃～７℃と冷たく、今でもその水を求めて多くの人が訪れています。