2021/08/24
うるし旅⑥ ー奥南部漆物語ー 漆掻き
2020年12月17日、「漆掻き」の技術がユネスコ無形文化遺産にに登録されました。
ウルシの木から樹液を採る漆掻きの技術は、漆器づくりには欠かせない大切な技です。
この漆産業を支えるため、二戸市では地域おこし協力隊を募集し、後継者の育成を行っています。
漆掻きは、カマやヘラなどを使って、ウルシの木の幹につけた傷からにじみ出る漆を少しずつ集め採る地道な作業です。
漆掻きの作業は6月から始まり11月上旬まで、約半年間続きます。
1本の木から採れる漆は、わずか200㏄ほど。
採れる量は樹齢屋季節、天気によっても変わります。
良質な漆をとるには、経験を積んだ職人の技が必要です。
また、漆掻きには形の違う特別な道具を使います。
その道具を作る鍛冶職人の後継者育成も、漆掻き職人とともに行われています。
漆掻き、塗師、鍛冶職人、
若い世代に受け継ぎ、伝え、残していくことが実践されている二戸です。